ニトリ「ワイヤーシェルフNポルダ」vsドウシシャ「ルミナスラック」比較

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いまニトリで売れているスチールラックと言えば、「スチールラックSTANDARD」同「CUSTOM」よりも「ワイヤーシェルフ Nポルダ」でしょう。無印良品の「スチールユニットシェルフ」のように線が細く、突っ張りパーツも最初から付いていて、おまけに価格も手頃です。

これをドウシシャの「ルミナスラック」と比較するとどうなるか。結論から言うと、用途が異なります。Nポルダは棚板1枚あたりの耐荷重が10kg、ラック全体でも50kgしかなく、軽いモノを収納するのに適しています。一方で、ルミナスラックは概ね1枚あたり80kg以上、全体では400kg以上あり、重量物向けです。

ほかにも様々な違いがあります。以下、詳しく見てまいりましょう。

※この記事は2024年5月18日時点の情報に基づいています

Nポルダvsルミナスラック 比較

ニトリ・Nポルダ

ドウシシャ・ルミナス ノワール

今回はニトリのNポルダの奥行約30cm×幅約80cmタイプにサイズや仕様が近い、ドウシシャの「ルミナス ノワールシリーズ 突っ張りラック NO76-7T」と比較することにします。

スペック&価格 比較

販売元 ニトリ ドウシシャ
シリーズ Nポルダ ルミナス ノワール
サイズ(幅×奥行×高さcm) 96.5×32.5×220〜260 78×27.5×220〜280
棚板枚数 5枚 7枚
棚板材質 プリント合板 ワイヤーシェルフ
棚板ピッチ 11cm 2.5cm
耐荷重/枚 10kg 置き棚:20kg
標準棚:80kg
耐荷重/全体 50kg 380kg
その他 ディバイダ×12付属
カラー 2色 1色
税込価格 9,990円 17,800円

※ルミナスノワールの価格はルミナスクラブショップの場合

まずは両者のスペックを比較してみましょう。まずはサイズから。

Nポルダは幅80cmという割りには大きいですが、これは天井に突っ張るパーツを幅方向に向けた場合の寸法で、それを除けば幅は83cmです。ルミナスノワールはNポルダよりも最大で20cm高い天井に突っ張ることができます。

棚板の枚数はNポルダが5枚に対し、ルミナスノワールは7枚と多くなっています。また、材質はNポルダがプリント合板なのに対し、ルミナスノワールはワイヤーシェルフで、うち3枚はワイヤーバーの上にワイヤーシェルフを乗せる「置き棚」となっています。これは通常のワイヤーシェルフと同様に4ヶ所をテーパーで固定する必要があるものの、より手軽に高さを変えることができるというメリットがあります。

棚板ピッチはNポルダが11cmなのに対し、ルミナスノワールは2.5cmピッチで細かく高さを調節することができます。一方で、ルミナスラックはゴムハンマーなどを使って棚板の高さを調節する必要がありますが、Nポルダはラダー状のフレームに棚板を乗せるだけなので高さ変更が容易です。

耐荷重については、Nポルダの棚板は下面にスチールの補強が入っているとは言え、1段あたり10kgまでとなっています。また、ラック全体では50kgまでです。一方、ルミナスノワールは置き棚が20kgまで、通常のワイヤーシェルフは80kgまで、全体では380kgまでとなっています。重量物を乗せるならルミナスノワールのほうが適しているでしょう。逆に、小物や本を並べたいときは棚板がフラットなNポルダのほうが良いと思います。

そのほか、ルミナスノワールにはディバイダ(仕切り板)が12個付属します。これはブックエンドとして使うわけですが、ワイヤーシェルフですからそれほど本を並べるのに適しているとは思えません(下記注)。一方で大量の本はかなりの重量になりますから、その点で言えばルミナスノワールは最適とも言えます。

ルミナスノワールNO76-7Tの標準棚のワイヤーは横張り、置き棚は格子張りなので、ワイヤーのすき間から本が落ちることはありません。

カラーバリエーションについてはNポルダはホワイトウォッシュとミドルブラウンの2色です。ルミナスノワールはブラック系の1色となります。ただし、ルミナスラックの他のラインナップならホワイトやクロムなどもあります。

そして、税込価格はNポルダが9,990円、ルミナスノワールは17,800円です。ルミナスノワールのほうが棚板の枚数が多く、耐荷重も大きいわけですが、Nポルダのほうが半値程度で済みお手軽だとも言えます。

Nポルダを選ぶメリット

棚板がフラット&高さ調節が手軽

Nポルダをルミナスノワールと比較した場合、標準で棚板がフラットなため小物などを置きやすいというメリットがあります。また、木目調の棚板でインテリアに合わせやすい場面が多いことでしょう。さらに、棚板はラダー状のフレームに乗せるだけなので、高さ調節が手軽です。

ルミナスノワールを選ぶメリット

パーツが豊富で組み替えが可能

Nポルダもオプションパーツが豊富ですが、ルミナスノワールはそれ以上に多様なパーツやサイズバリエーションが用意されています。そのため、キャスターを取り付けて使用することも可能です。また、ポールを2分割して2つに分割して使うことも可能です。ワイヤーシェルフならホコリが積もらないというメリットもありますし、粉体樹脂塗装で水回りでも安心して使うことができます。

 

以上の通り、Nポルダとルミナスノワールはそもそも比較するのが難しいほど多くの違いがあります。個人的には、小物をメインで置く場合や、天井に突っ張って固定したい場合はNポルダ、重量物を置きたい場合や、キャスターを使いたい場合はルミナスノワールがオススメです。

ニトリのスチールラックSTANDARDや同CUSTOMという方法もナシではないかもしれませんが、ルミナスラックに比べるとオプションパーツやサイズバリエーションが少なく、耐荷重を含めてクオリティーもおねだん相当です。どうせ買うならルミナスラックを選んだほうが後悔がないと思います。

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日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年余りの収納&インテリアのプロ。これまでたくさんのワイヤーシェルフを組み立ててきました。独身時代はエレクターを中心としたコーディネートで、その後もメタルラックやルミナスラックを愛用しています。詳しいプロフィールはこちら

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