アイリスオーヤマがオマルみたいな「カラースチールシェルフSEC」発売

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IKEA(イケア)にもスチールワイヤーシェルフがあることをご存知でしょうか。「OMAR(オマル)」というシリーズです。

日本で一般的なワイヤーシェルフと異なり、ワイヤーは曲げて棚板の側面までを覆う構造です。それでも丁寧に作られていれば良いのでしょうが雑なため、棚板の中央が盛り上がったようになってしまっています。

また、この構造では棚板の側面が反り止め(補強桟)の役割を果たさず、十分な耐荷重が得られません。コストを抑えられるのはメリットですが、頑丈さを期待されているワイヤーラックとしては役不足と言えるでしょう。

そんなわけで日本のメーカーは敢えて同様の構造に手を付けて来なかったと思われますが、アイリスオーヤマがカラーメタルラックのアイテムとして投入してきたことには驚かされましたねー。

※この記事は2024年8月1日時点の情報に基づいています

アイリスオーヤマ・カラースチールシェルフSEC

このたびアイリスオーヤマから発売されたのは「カラースチールシェルフ」というワイヤーシェルフです。カラーメタルラックのラインナップにカテゴライズされており、「SEC-」から始まる品番となっています。

耐荷重たったの15kg

棚板の形状はIKEAのオマルのように棚板の中央から側面に掛けて曲げられています。そのため、棚板1枚あたりの耐荷重はたった15kgしかありません。ちなみに、オマルは耐荷重の記載はありません。また、従来のカラーメタルラックの棚板1枚あたり耐荷重は近似サイズで50kgとなっています。

なお、ポール直径はカラーメタルラックと同じ19mm。塗装も従来品と同じエポキシ粉体塗装です。

ラインナップ

タイプ 品番 サイズ(mm) 税込価格
全体 棚板
3段キャスター SEC-665C 615×400×673 515×300 3,828円
4段キャスター SEC-895C 615×400×903 515×300 4,378円
ラック小(4段) SEC-590 590×300×1238 5,478円
ワードローブ小 SEC-590W 590×450×1618 6,028円
ワードローブ大 SEC-800W 800×450×1618 6,578円
ラック大(5段) SEC-800 800×300×1618 7,128円

※価格はアイリスプラザの場合

現状、カラースチールシェルフは上記6アイテムとなっています。棚板のサイズの意味が分かりかねるのですが、おそらく全体の幅は約60cmと約80cmの2サイズ、奥行はフリーラックが約30cm、ワードローブが約45cmという展開と思われます。

カラーはカーキとベージュの2色展開。アーミーカラーと言えましょう。

従来のカラーメタルラックとの互換性については言及がありません。しかしながら、カラーメタルラックは幅55cmと75cmを基本としていますから棚板の互換性はないでしょう。一方で、キャスターほか一部パーツには互換性があるかもしれません。

カラーメタルラックとの比較

4段フリーラック
シリーズ カラーメタルラック カラースチールシェルフ
品番 CMM-55124 SEC-590
サイズ(mm) 550×350×1230 590×300×1238
耐荷重 棚板 50kg 15kg
全体 100kg 60kg
税込価格 4,840円~5,480円 5,478円
5段フリーラック
シリーズ カラーメタルラック カラースチールシェルフ
品番 CMM-75185 SEC-800
サイズ(mm) 750×350×1800 800×300×1618
耐荷重 棚板 50kg 15kg
全体 100kg 75kg
税込価格 8,280円~8,340円 7,128円
ワードローブ大
シリーズ カラーメタルラック カラースチールシェルフ
品番 CMM-75185 SEC-800W
サイズ(mm) 750×450×1820 800×450×1618
耐荷重 棚板 50kg 15kg
全体 100kg 75kg
キャスター 付き なし
税込価格 7,460円~7,660円 6,578円

従来のカラーメタルラックとの違いをもう少し具体的に見てみましょう。サイズが近いものを3つピックアップして比較してみました。

総じて、新しいカラースチールシェルフのほうが少し安いです。一方で、その割りには棚板1枚あたりの耐荷重が小さいのが気になります。

カラースチールシェルフのほうが幅は広く、奥行は浅いことは、ニーズ次第でしょうか。カラーバリエーションについても同様でしょう。ちなみに、従来のカラーメタルラックはホワイト、ブラウン、ブラックの3色が基本となっています。

 

というわけで、新しいカラースチールシェルフは今のところ個人的にはあまり必要性が感じられません。棚板の構造を簡素にすることでウンと安くなるなら話は別ですが、デメリットの方が上回ると思います。

せめて棚板のサイズを共通にすれば従来品と互換性が得られたと思いますが、カラバリが違うのでそうする意味もなかったのかもしれません。ちなみに、いずれも中国製ということです。

ともあれ、アイリスオーヤマのチャレンジ精神には今後も期待したいと思います。

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日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年余りの収納&インテリアのプロ。これまでたくさんのワイヤーシェルフを組み立ててきました。独身時代はエレクターを中心としたコーディネートで、その後もメタルラックやルミナスラックを愛用しています。詳しいプロフィールはこちら

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