カインズのメタル系スチールラックのラインナップと互換性について

カインズはホームセンター各社の中でも独自性あふれるオリジナル商品の比率が高いことから人気があります。しかしながら、ことメタル系ラック（スチールワイヤーシェルフ）に関してはパッとしません。商品自体にこれと言った魅力がないばかりか、ラインナップも貧弱です。

今回はカインズのメタル系ラックのラインナップをチェックしつつ、他社製品との互換性の確認、価格やスペックの比較をしてみたいと思います。

※この記事は2023年9月27日時点の情報に基づいています

カインズのラインナップ

ポール直径19mm インテリアシェルフ

クロムメッキ

^{※耐荷重はアジャスター脚使用時　※いずれも2023年9月27日現在の税込価格（以下同）}

アイボリー

^{※耐荷重はアジャスター脚使用時}

ブラック

^{※耐荷重はアジャスター脚使用時}

ポール直径19mm パーツ

追加棚板

棚板用シート

その他パーツ

ポール直径25mm インテリアラック、ワードローブ

クロムメッキ

^{※耐荷重はキャスター使用時}

ポール直径25mm パーツ

棚板用シート

その他パーツ

カインズのメタル系ラックは現在、ポール径19mmのものがメインとなっています。要は耐荷重性能よりも価格重視という状態です。幅4サイズ、高さ3サイズのサイズバリエーションとなっており、小型の一部サイズはクロムメッキだけでなく、アイボリーとブラックも用意されています。

それに対し、一般的に耐荷重の大きいポール径25mmのものは幅1サイズ、高さ2サイズのみ。加えてワードローブタイプが用意されているだけで、いずれもカラーはクロムメッキのみとなっています。延長ポールや分割パーツセットすら用意されていません。

カインズのインテリアシェルフおよびインテリアラックはメッキ以外の防錆加工は施されていないようで、展示品がサビてきています。イマドキここまで粗悪なメタルシェルフは少なく、スペック的には最低レベルと言って差し支えないでしょう。

互換性について

カインズのインテリアシェルフおよびインテリアラックは台湾製です。現在、このジャンルでもっともシェアの高いドウシシャの「ルミナスラック」は基本的に中国製で防錆加工が施されているため、スペックの違いからルミナスラックとの互換性はないと考えられます。

また、次にオプションパーツが豊富な「ホームエレクター」はステンレスポストですし、棚板等のサイズもカインズとはまったく違います。よって、ホームエレクターとも互換性は期待できません。そもそもカインズとホームエレクターでは価格帯がまったく異なりますから、カインズのインテリアラックに高価なホームエレクターのパーツを組み合わせる可能性は限りなくゼロでしょう。

それ以外（アイリスオーヤマ「メタルラック」、山善「おうちすっきりスチールラック」、ニトリ「スチールラックSTANDARD」）などとの互換性については何とも言えませんが、そもそもオプションパーツが少ないので検討の余地は少ないと思います。

なお、カインズのインテリアシェルフのポールがサビてきたのでルミナスラックの直径19mmポール4本と交換するなどということは可能と思われます。ただし、カインズで5,980円で買ったインテリアシェルフM6のポールを交換するなら、6,480円で「ルミナス互換ラックEL19-15605」に買い替えてしまったほうがコスパが良いです。防錆加工（クリアコーティング）が施されているうえ、キャスターも付いていますからね。もちろん、ルミナス19mmの豊富なオプションパーツが使えます。

ニトリSTANDARDとの比較

カインズと同様に完全オリジナルのメタル系ラックを扱っているニトリと比較してみるとどうでしょうか。

ニトリのポール径19mmシリーズ「スチールラックSTANDARD」は幅2サイズしかありませんが、全サイズ3色展開となっています。

正直なところ、スチールラックSTANDARDは安さしか取り柄がないので、こんなものを買う人はニトリを妄信している人だけだろうと思っていました。しかし、今回改めて比較してみて、少なくともカインズで買うよりは良い選択肢だと思いました。品質が同程度なら、ニトリのほうが安くて良いですからね。

カインズのメタル系ラックが全然売れない理由が改めてよく分かった感じがします。

ルミナス互換ラックと比較

^{※ルミナス互換ラックの価格はルミナスクラブショップの場合（2023年9月27日現在）}

ニトリの「スチールラックCUSTOM」はポール径22mmなので、ポール径25mmのインテリアラックはドウシシャの「ルミナス互換ラック」と比較してみたいと思います。

驚いたことに、価格は1円も違わず同じでした。ルミナス互換ラックはシリーズで最廉価仕様とは言え、耐荷重はカインズと比較しても劣らず、しかもクリアコーティングが施されているのでサビる心配は少ないです。さらに、「ルミナス・レギュラー」等の豊富なオプションパーツも使えます。

普通に考えてカインズのほうを買う理由は何一つないでしょう。

というわけで、カインズのインテリアシェルフ（ポール径19mｍ）とインテリアラック（同25mm）は驚くほど競争力がないことが改めて分かりました。

とにかく価格重視ならカインズではなくニトリで買うべきでしょう。また、同じ値段を出すなら、圧倒的なラインナップを誇り、品質面でも優れているルミナスラックを選んだほうが良いと思います。

ドウシシャ・ルミナス互換ラック

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