少し前からビバホームで「ルミナスEXラック」なるスチールワイヤーシェルフが販売されています。一体どんな商品かと思って店頭で確認してみると、従来品と異なり、カーキ(抹茶色)とグレー(石目調)の2色。おまけにサイズは幅45cmで、キャスターが標準で装備されています。
塗装はルミナスエクステリアと同じエポキシポリエステル樹脂ながら、奥行は約30cmと浅め。ポール直径は25mmではなく19mmです。ビバホームのオリジナル商品、もしくはカタログ外商品だと判断しました。
ところが、2024年11月20日にルミナスクラブショップがリニューアルすると、ルミナスエクステリアが「ルミナスEX」に名称を改めていることに気付きました。「ビバホームで扱っていたのはこれだったのか~」と思いながら詳細を確認するも、ちょっと仕様が違います。
「これは一体どういうことか?」と疑問を感じ、ルミナスエクステリアとルミナスEXの違いを調べてみました。
※この記事は2025年1月15日時点の情報に基づいています
ドウシシャ・ルミナスEX
こちらが新しい「ルミナスEX」。従来のエクステリアと同様、屋外でも使えることが最大の特徴の、エポキシポリエステル樹脂塗装を施したラックです。
しかし、パッと見た感じでは従来品との違いは分かりません。どこが変わったのでしょうか。
変更点(1)サイズバリエーション
従来は幅91cmと121.5cmの2サイズ、高さは3段90cmの1サイズというサイズ展開でした。EXにリニューアル後は幅61cmが追加されるとともに、すべての幅サイズに対して4段151cmが用意され、全6サイズ展開に増えています。なお、奥行はこれまでと変わらず46cmです。ポール直径も25mmを維持しています。
幅91cm以上ではちょっと大きすぎると感じるお宅もあるんじゃないかと思っていたので、幅61cmが追加されたことは喜ばしいです。また、高さ90cmでは物足りなく感じていたので、高さ151cmの登場により省スペースで多くのモノを収納することが期待できます。
変更点(2) オプションパーツ
棚板
ルミナスラックのメリットはオプションパーツが豊富で拡張や組み替えが自在なことです。しかし、従来のルミナスエクステリアにはオプションパーツがなく、他のルミナス25mmパーツを流用するしかありませんでした。
そこで、EXにリニューアル後はオプションパーツが用意されました。棚板を含め、全部で7種類があります。
延長用ポール
延長用ポールは高さ31cmと61.5cmが登場。これを使えば、EXラックを5~6段にすることもできます。もちろん、ポールの直径は25mmです。
円形アジャスター
円形アジャスターは25mmレギュラーやノワールにもありますが、EX用に新たに追加されています。レギュラーはスチールにクロムメッキを施したもの、ノワールはポリプロピレン。EX用もポリプロピレンでノワールとは形状が微妙に異なる程度です。
敢えて違うものを用意した真意は分かりかねますが、土や砂利の上に設置する際に安定感が増して良いでしょう。
パーツ取付用レール
EXにはワイヤーバーではなくパーツ取付用レールが用意されました。EXの奥行に合う46cmに加え、幅は3サイズあるので、コの字バーの代わりに使うこともできます。これでEXを高脚式に組んで、エアコンの室外機やゴミ箱を跨いで設置するという使い方も可能になります。
フック
フックは現時点では使い方が分かりませんが、パーツ取付用レールに取り付けられるようになっていると思われます。小物を引っ掛けるのに便利そうです。
ダブルフック
ダブルフックもパーツ取付用レールに取り付けられるようになっていると思われます。奥行15cmと25cmの2サイズが用意されています。トートバッグのようなものを掛けるほか、ハンマーなどの工具を掛けたり、長尺のものを立て掛けるのに使えそうです。
スクエアバー
スクエアバーも取付用レールに取り付けるものと思われます。タオルを掛けたり、長尺のものを立てかけるのに便利そうです。
変更点(3) カラーラインナップ
ルミナスエクステリアは、ブラック、グレー、ベージュの3色展開でした。EXへのリニューアルに伴ってオプションパーツやサイズバリエーションが増えたことから、すべての色を維持するのは難しいと考えたのでしょう。EXはグレー1色のみとなりました。
ルミナスラックと言えばもともとクロムメッキですし、白黒つけずに中間色のグレーに絞り込んだことは賢明な判断だと思います。
変更点(4)耐荷重
従来のルミナスエクステリアの耐荷重は棚板1枚あたり135kg、3段のラック全体で405kgでした。リニューアル後のEXは棚板1枚あたり80kg、ラック全体では3段が240kg、4段が320kgとなっています。
これは移動しやすいように軽量化を図ったということですが、エクステリアの幅90cm3段が9.9kgだったところ、EXの同サイズは8.6kgに約13%軽くなったに過ぎません。棚板1枚あたりおよびラック全体の耐荷重が約40%ダウンしたというデメリットの方が大きいように思います。
しかしながら、諸々のコストが高騰している現状を踏まえると、コストダウンは避けられなかったのでしょう。エクステリアの幅90cm3段が税込9,980円だったのに対し、EXの同サイズは8,980円に約10%安くなっています。ホームユースなら棚板1枚あたり80kgでも十分と言えますし、これは悪くないことだと思います。
というわけで、ルミナスエクステリアからルミナスEXにリニューアルされたことで、カラーはグレー1色に絞られ、耐荷重も小さくなった一方、サイズバリエーションが2つから6つに増えるとともに、これまではなかったオプションパーツが豊富に用意され、価格も手頃になったのは大きな改善だと思います。これは売れるんじゃないでしょうか。
ちなみに、ブラック系をご希望の場合は同じく屋外用の「ルミナスGR(ガーデンラック)」という選択肢もあります。植木鉢を飾る場合などにはこちらのほうが良いかもしれません。
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