メタルラック、いわゆるスチールワイヤーシェルフと言えば、ポール直径は25mmがスタンダードで、次に多いのが19mmです。ところがニトリだけは特殊で、2015年から22mmと19mmを中心に展開しています。
たった3mmしか違わないラインナップを増やす意味は正直ちょっと分かりませんが、25mmよりも22mmのほうがコストを抑えることができるのは確かでしょう。業務用ではなく家庭用なのですから、それほど重いモノを乗せることもないはずです。
ともあれ、気になるのはルミナスラック、メタルラック、エレクターシェルフなど、他社製品との互換性だと思います。今回はそれについてまとめてみましょう。
※この記事は2023年2月21日に大幅に書き改めました(2024年9月18日一部更新)
ニトリ22mmは他社25mmと互換性なし
ニトリのポール直径22mmのシェルフの最初は2015年発売の「ISS」シリーズで、2017年から「HD」シリーズ、2019年からは「CUSTOM」シリーズとなって現在に至ります。先に言っておきますが、こんな調子なのでそもそもニトリのメタルシェルフに互換性を求めるというのは無理筋です(苦笑)
ともあれ、現在の「スチールラックCUSTOM」はポール直径22mmですから、当然、他社の25mmのポールやスリーブ(テーパー)、棚板を組み合わせることはできません。
キャスターについてはポール直径25mmだった「CMS」シリーズまでは確認していたのですが、現在のCUSTOMシリーズはそれ以前のHDシリーズとすら互換性がないそうですから、こちらも他社製品とは互換性は期待できそうにないです。
ニトリ19mmは他社と互換性あるかも
では、ポール直径19mmの「スチールラックSTANDARD」はどうでしょう。こちらも「KSS」シリーズから「MD」シリーズと変遷して現在に至ります。
ポール直径19mmならドウシシャの「ルミナス・ライト」やアイリスオーヤマの「メタルミニ」と互換性がある可能性は考えられると思います。棚板の大きさは異なりますからニトリの棚板とルミナスのそれを一緒に組み合わせるというのは無理ですが、ニトリのポールとルミナスの棚板というのはアリでしょう。ただし、他社25mm同士で組み合わせるのと同様に、スリーブ(テーパー)が滑りやすかったり、固くて取付けや取外しが難しかったりする可能性もあると思います。
キャスターについてはどうでしょうね。これはちょっと試したことがないので分かりません。機会があればまた試してみたいと思いますが、25mm用と違ってルミナスラックもウレタンキャスターの他にはゴムキャスターくらいしか目立ったものはありませんから、敢えて他社製キャスターを取り付ける必要性はなさそうです。
というわけで、現在のニトリのスチールラックCUSTOMやSTANDARDならパーツの追加の際はニトリに行けば解決。ポールを変えたい、もしくは延長したいときには、これに懲りてニトリは見限りルミナス互換ラックなどに買い替えましょう。延命を図るよりも買い替えたほうが合理的です。
なお、2017~2019年頃のHDやMDシリーズに関しては今となっては互換性が分からないです。それ以前についてはもっと分からないですが、そろそろ表面がサビてきていることでしょう。買い替え時かもしれません。
やはり拡張性を期待するなら、シェアNo.1でクリアコーティングを施したルミナスラック一択でしょう。ルミナス互換ラックならニトリとの価格差もほとんどありません。
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