ビバホームのメタル系スチールラックのラインナップと互換性について

もともと「トステム・ビバ」だったホームセンターは親会社の社名変更によって「リクシル・ビバ」となって長らく営業していましたが、2020年11月に同業のアークランドサカモト（現・アークランズ）よって子会社化。現在はアークランズに吸収合併され、ムサシとビバホームは兄弟ブランドという関係になっています。

ビバホームはホームセンター業界の中でも売場面積が広い店舗が多く、品揃えも豊富です。ほかの系列では扱っていない商品もたくさん扱っています。

しかしながら、オリジナル商品はあまり多くない印象です。スチールワイヤーシェルフも同様ですが、改めてそのラインナップをチェックするとともに、他社製品との互換性の確認、価格やスペックの比較をしてみたいと思います。

※この記事は2023年10月3日時点の情報に基づいています

ビバホームのラインナップ

ポール直径25mm システムワイヤーラック

^{※いずれも2023年10月3日現在のビバホーム店頭での税込価格（以下同）}

ポール直径19mm システムワイヤーシェルフ

ポール直径19mm フリーラック

ビバホームではオリジナルのメタル系スチールラックを扱っていません。すべてプロパーもしくはカタログ外商品です。ドウシシャ製のポール直径25mm「システムワイヤーラック」と同19mm「システムワイヤーシェルフ」を扱っていますが、決してそれが中心というわけではなく、「ルミナス・レギュラー」、「ルミナス・ライト」、「ルミナス・スーパーライト」、「ルミナス・ノワール」、「ルミナス・ブラック」、「ルミナス・ラテ」、「エリソンラック」、さらには「ミニラック」まで扱っており、まるでルミナスラックのショールームのような状態です。

それらに加えて、ポール直径19mmのブラック色で幅55cmの3段および4段のドウシシャ製「フリーラック」も扱っています。これらはネット上で探しても該当する商品が見つかりませんが、ビバホームのオリジナルというわけではなく、いわゆるスポット商品と考えられます。

キャスター別売ではあるものの、棚板すべてにクリアブラックのポリプロピレンシートが付いて、3段で2,508円、4段で3,498円というのは安いですね。ニトリの「スチールラックSTANDARD」よりもコスパが良いと思います。

あと、ドウシシャではなくエイ・アイ・エスのポール直径19mm「スチールラックセット」も扱っています。エイ・アイ・エスがワイヤーシェルフを扱っているなんて初めて知りました。

互換性について

ビバホームでは前述したルミナスラックの各シリーズのオプションパーツを数多く取り揃えています。ドウシシャ製のポール直径25mm「システムワイヤーラック」と同19mm「システムワイヤーシェルフ」については、ルミナスラックのキャスターを取り付け可能との案内があります。また、ルミナスラックのパーツをアレンジできることも掲示されているので、基本的には互換性があると考えて問題ないでしょう。

ポール直径19mmでブラック色のドウシシャ製フリーラックについては、パッケージに「ポールの延長（継ぎ足し）はできません」と書かれています。逆に言うと、それ以外のφ19mmパーツは使えると考えられます。キャスターなど塗装色の影響がないものについては問題ないのではないでしょうか。

エイ・アイ・エスのスチールラックはセット商品のみで、棚板やポールなどのパーツは用意されていません。同社でポール直径25mmの「ネーロ」には棚板とポールとサイドバーがあるため、混同しないようにご注意ください。

ルミナス互換ラック（EL25）との比較

^{※ルミナス互換ラックの価格はルミナスクラブショップの場合（2023年10月3日現在）}

まずはビバホームで扱っているポール直径25mmのシステムワイヤーラックとルミナス互換ラック（EL25）を比較してみましょう。

棚板1枚あたりの耐荷重はシステムワイヤーラックが65kgなのに対し、ルミナス互換ラックは80kgとなっています。しかしながら、構造自体はまったく同じなので、実質的な違いはないと考えて問題ないでしょう。

また、システムワイヤーラックはラック全体の耐荷重が不明。クリアコーティング（防錆加工）が施されているかどうかも明示されていません。さらに、キャスター別売です。それでいてルミナス互換ラックのほうが安いわけですから、敢えてビバホームで買う理由はないでしょう。

ルミナス互換ラック（EL19）との比較

^{※ルミナス互換ラックの価格はルミナスクラブショップの場合（2023年10月3日現在）}

一部サイズの価格が未確認となっていますが、ポール直径19mmのシステムワイヤーシェルフを「ルミナス互換ラック（EL19）」と比較してみたいと思います。

システムワイヤーシェルフはキャスター別売、耐荷重は棚板1枚あたり65kg、全体耐荷重は不明というスペックです。対して、ルミナス互換ラックEL19は最小サイズを除いてすべてキャスター付属、耐荷重は棚板1枚あたり80kg、全体は最大400kgとなっています。なお、クリアコーティング（防錆加工）についてはいずれも不明です。

それでいて、価格はルミナス互換ラック同等か高いくらいです。ビバホームは価格で勝負するのではなく、品揃えで勝負するというスタンスなのでしょう。

ニトリSTANDARDとの比較

^{※スチールラックSTANDARDの価格はニトリネットの場合（2023年10月3日現在）}

最後に、スポット商品と思しきドウシシャ製でポール直径19mmのブラック色フリーラックを、ニトリの「スチールラックSTANDARD」と比較してみたいと思います。

ドウシシャ製のほうが幅が10cmほどコンパクトで、しかも耐荷重が不明ですが、全段にポリプロピレン棚板シートが付属していてこの値段はかなり安いと感じます。

ただし、ドウシシャ製なのにルミナスのパーツとの互換性は期待できません。ニトリのほうは別売の棚板とキャスターが用意されています。

ビバホームのメタル系スチールラックの品揃えは豊富で見応えがあります。システムワイヤーラックやシェルフの価格は特に安くない感じですが、スポット商品のブラック色フリーラックを含め、プロパーでも一部商品は特価になっていたりします。

スチールラックの梱包は重くて、レジに運んだり車に積み込んだり自宅に運び込むのはなかなか大変なので、ネットで買ったほうが楽ですが、お近くならビバホームに足を運んでみるのも良いかもしれません。

ビバホームオンライン（収納＞スチールラック）

ルミナス互換ラック@ルミナス公式

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