現在、ポール径12.7mmのスチールワイヤーラックは主にドウシシャとアイリスオーヤマが扱っています。
アイリスオーヤマのφ12.7mm「メタルスリムラック」は、すき間家具ないし本棚として使いやすいサイズバリエーションとなっています。比較的大きなものもあり、最大で幅330×奥行490×高さ1440mmというのもあるのです。
それに対し、ドウシシャはあくまで小型のラック。以前はルミナスブラックシリーズにもφ12.7mmがありましたが、現在はシステムキッチンのシンク下や調理台上のスペースで使うことを想定したラインナップになっています。
ドウシシャ・ルミナス スーパーライト
ルミナスラックのブランドを冠した「スーパーライト」シリーズはポール径12.7mmのコンパクトなフリーラックです。レギュラーシリーズやライトシリーズなどと同様にクリアコーティングを施しておりサビに強く、水回りでの使用も安心です。
アジャスターは黒いプラスチック製ではなく、スチール+ポリプロピレンの円形アジャスターを採用しています。
ラインナップ
品番 | サイズ(mm) | 耐荷重/段 | 耐荷重/全体 | 税込価格 |
---|---|---|---|---|
WH2045-3 | 205×455×465 | 30kg | 90kg | 2,980円 |
WH3045-3 | 305×455×465 | 3,480円 |
※税込価格はルミナスクラブショップの場合
スーパーライトシリーズは6アイテムありましたが、現在は2アイテムです。おそらく、後述するミニラックシリーズにバトンタッチして、廃番にする予定と思われます。
ドウシシャ・ミニラック
スーパーライトシリーズに代えてドウシシャが力を入れているのが「ミニラック」シリーズです。こちらはクロムメッキではなく、ホワイトまたはブラックの粉体樹脂塗装となっています。粉体樹脂塗装はガードレールなどにも使われる塗装方法で、水に濡れてもサビの心配は少ないです。
ラインナップ
品番 | サイズ(mm) | 耐荷重/段 | 耐荷重/全体 | 税込価格 |
---|---|---|---|---|
CM3020-2 | 305×125×210 | 30kg | 60kg | 2,480円 |
CM4520-2 | 455×125×210 | 2,980円 | ||
CM3030-3 | 305×125×310 | 90kg | 2,980円 | |
CM4530-3 | 455×125×310 | 3,480円 | ||
CM4545-3 | 455×255×465 | 3,980円 | ||
CM5545-2 | 545×255×465 | 60kg | 3,480円 | |
CM4545H3 | 455×255×465 | 3~30kg | 36kg | 3,980円 |
CM35TP-3 | 365×135×74〜110 | 3kg | 9kg | 4,180円 |
CM55TP-3 | 555×135×74〜110 | 5,480円 |
※税込価格はルミナスクラブショップでのブラック色の場合
スーパーライトシリーズにも以前はキッチン用テンションラックがありましたが、ミニラックシリーズでもそれが復活しています。
ただ、ミニラックシリーズも善戦しているとは言い難いです。テンションラックは別として、ダイソーにポール径13mmの「ジョイントラック」という商品があり、サイズやカラーのバリエーションが完全に競合するためです。
全体の質感は当然ドウシシャ製のほうが優れていますが、ダイソーなら半値以下で済みます。調理台上の見える場所で使うならともかく、シンク下などに設置する場合はダイソーで十分という方も少なくないのではないでしょうか。
また、ミニラックにはオプションパーツがありません。一方、ダイソーはすべてパーツがバラ売りですので、組み替えも可能です。いつまでダイソーが販売を継続するか、また仕様変更の可能性なども考えると、不安がないわけではありませんが、現状ではダイソーのほうに分があると感じます。
というわけで、ドウシシャのポール径12.7mmシリーズはアイリスオーヤマのメタルスリムラックと比較してコンパクトなためキッチンで使うのに最適です。ただ、ダイソーのジョイントラックと競合するので厳しいところがあります。
調理台上で使うテンションラックはダイソーにはないものの、山善には同様の商品があります。四面楚歌な状況ですが、今後に期待したいところです。
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