メタル系ラック各社のポール(ポスト)の互換性について

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自宅にあるメーカー不詳のメタル系ラック(スチールワイヤーシェルフ)を組み替えたいときや、余った棚板にポールをセットして使いたいときに、ポールだけを買い求める方は少なくありません。特にニトリが現行の「スチールラックCUSTOM」シリーズに移行してからその傾向が強まっているように感じます。同シリーズには別売のポールが用意されていないからです。

この記事は2013年1月5日時点の情報に基づいています(2024年9月18日一部更新)

基本的にポールは互換性あり

ドウシシャ・ルミナスラック、アイリスオーヤマ・メタルラック、ニトリ・CMSシリーズのポール

結論から言うと、ポールの直径が同じであれば、メーカーが違っても棚板とポールを組み合わせることはできます。棚板ピッチも25mmで同じです。20mmとか30mmのものというのは見たことがありません。

ただし、メーカーによって長さは違います。棚板の最下段の位置からポールの下端までの長さも異なります。そのため、たとえばアイリスオーヤマの「メタルラック」のポールが1本足りないからと言って、ドウシシャの「ルミナスラック」のポールを追加するということはできないと考えたほうが良いです。

一方で、メタルラックの棚板にルミナスラックのポール4本をセットすることはできます。棚板1枚に対し、同じポールが4本揃っていればOKということです。

ちなみに、上写真の通り、目印となる2本線の位置も微妙に異なります。ただ、これはあくまで目印であって、スリーブ(テーパー)を固定する位置には影響しません。なので、気にする必要はないでしょう。

ニトリCMSシリーズ(ポール直径25mm)は現在は販売されていません。

スリーブも互換性あり

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スリーブも互換性があります。ルミナスラック、メタルラック、エレクターシェルフなど、ポール直径が同じ25mmであれば使い回しは可能です。心持ち滑りやすく感じたりすることはあるかもしれませんが、ほとんど問題ないでしょう。

そんなわけで、amazonで安く買えるルミナスラックのスリーブ(上写真)を他社製品に使う人が少なくありません。もっとも、最近は中華のもっと安いスリーブを買い求める方も少なくないようです。

なお、言うまでもなく、ポールの直径が異なれば使用するスリーブは異なります。19mmには19mmのものを、12.7mmのものには12.7mmのものを使いましょう。

ニトリCUSTOMシリーズは不可

ポール直径が同じであれば互換性があるということで、ニトリの「スチールラックCUSTOM」シリーズに合う直径22mmのポールを探している人もいると思います。しかし、ニトリではそれらを追加用として販売していません。

ニトリ以外では唯一、ドウシシャがポール直径22mmの廉価商品を扱っているものの、こちらもポールやスリーブの単品販売はおこなっていません。

つまるところ、ポール直径22mmのラックを買ってしまったら、新たにセット品を購入する以外に組み替える方法がないと言えます。

ポールの延長は互換性なし

スチールワイヤーシェルフ各社のジョイントパーツ

※2012年6月現在

ポールの延長(継ぎ足し)については基本的に互換性はないと考えてください。上写真ではちょっと分かりにくいと思いますが、各社で微妙に形状やネジの切り方が異なるのです。ルミナスラックの「突っ張り(テンション)延長用ポール」を取り付けたいという要望も多いのですが、同様に他社とは互換性がありません。

ただし、コーナンがスチールワイヤーシェルフをLIFELEX(ライフレックス)に切り替えてからは基本的にルミナスラックと互換性があります。DCM系列もルミナス互換品です。

なお、エレクターだけは一部商品を除き、ポールを分割または延長できる構造になっていません。

ルミナスラック19mmシリーズに関して、2011年8月以前のものと現行品はジョイントパーツの仕様が異なるため、延長ポールなどを使用する場合は特別パーツが必要になります。
※参考:ルミナスクラブショップ「よくあるご質問」製品について Q14.

キャスターは互換性あり?

私は実際に試したことがないのですが、キャスターやアジャスター脚は、ルミナスラック、メタルラック、エレクター、山善で互換性がある(=それぞれのポールに取り付けできる)ようです(amazonでのレビュー参照)。なお、直径25mmのポールには25mm用を、19mmには19mm用を使う必要があります。また、各社とも仕様が異なる商品を投入していることもあるので、常に互換性があるとは限りません。

ちなみに、ドウシシャのポール直径22mmの廉価商品には25mm用のキャスターが取り付けできます。それならニトリの現行CUSTOMシリーズにも取り付けできるんじゃないかと期待しましたが、ニトリの現行キャスターは以前のHDシリーズやMDシリーズと互換性がないそうなので無理と思われます。

 

以上、ついでついでで長くなってしまいましたが、異なるメーカー同士の棚板とポール、キャスターという組み合わせは、同じポール直径であれば可能なことが多いと言えそうです。

ただし、ポールだけ買ってくると、たいてい割高になります。メーカーが分からないものやメタルラックの場合は古くてサビが出ていることも多いです。難しいことを考えるよりは、基本的にクリアコーティングで防錆加工が施されているルミナスラックに買い替えたほうが早いんじゃないかと思います。

■ ルミナスラックをオススメする理由 ■

  1. シェアNo.1だからパーツの入手&拡張などが簡単
  2. クリアコーティングor粉体樹脂塗装でサビに強い
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プロフィール
この記事を書いた人
収納マン

日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年余りの収納&インテリアのプロ。これまでたくさんのワイヤーシェルフを組み立ててきました。独身時代はエレクターを中心としたコーディネートで、その後もメタルラックやルミナスラックを愛用しています。詳しいプロフィールはこちら

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