当ブログを書き始めた2012年頃はまだ、ドウシシャ、アイリスオーヤマ、エレクターが3大メーカーとして覇権を争っていました。しかしながら、10年を経て状況は大きく様変わり。ドウシシャ・ルミナスラックが圧倒的シェアを握るようになり、気がつけばアイリスオーヤマのメタルラックを扱っているホームセンターは関西ではほぼなくなってしまいました。
そんなわけで、ポール直径19mmのメタルミニの廉価版も見る機会がなくなってしまったのですが、まだまだ健在です。今回はメタルミニの廉価版を軸に、競合商品を比較してみたいと思います。
※この記事は2023年2月22日に大幅に書き改めました
メタルミニ・ライトシリーズ(SEM)
アイリスオーヤマでポール直径19mmのメタルミニがレギュラーシリーズ(MTO)と呼ばれるのに対し、廉価版はライトシリーズ(SEM)という名称です(アイリスオーヤマ公式サイトでは「メタルシェルフ」と表示されています。なお、メタルシェルフは山善の登録商標です)。
MTOの棚板1枚あたり耐荷重が最大75kgとなっているところ、SEMはワイヤーの本数が少なくて最大50kgとなっています。また、SEMはサイズバリエーションを絞ることで低価格を実現しています。
ラインナップ
レギュラーシリーズ(MTO)の標準セット品の幅が55cm、80cm、110cmの3サイズなのに対し、ライトシリーズ(SEM)は55cm、75cm、80cmの3サイズとなっています。つまりSEMのほうが幅がコンパクトなわけです。
高さのバリエーションはMTOもSEMも同じですが、MTOは幅3サイズ×高さ4サイズ=計12アイテムなのに対し、SEMは一部のサイズが欠けていることから計9アイテムとなっています。
価格の比較
メーカー | アイリスオーヤマ | ドウシシャ | |
---|---|---|---|
シリーズ | メタルミニ | 19mm | |
レギュラー | ライト | ルミナス互換 | |
品番 | MTO-5512C | SEM-5512 | EL19-12604 |
サイズ(mm) | 550×350×1260 | 550×350×1260 | 595×345×1245 |
棚板1枚あたり耐荷重 | 75kg | 50kg | 80kg |
ラック全体の耐荷重 | 150kg | 150kg | 300kg |
税込価格 | 8,027円 | 7,049円 | 5,980円 |
※サイズ、耐荷重はキャスター静止時 ※税込価格はアイリスプラザおよびルミナスクラブショップの2023/02/22時点
アイリスオーヤマのMTOとSEMの価格を比較すると、幅55×高さ126cmサイズでは千円ほど違ってきます。ただし、率にすると約14%ですからそれほど大きな差とは言えません。
一方で、SEMとルミナス互換ラックを比較すると、ルミナスのほうが幅広で耐荷重が大きく、ついでに言うとクリアコーティングも施されているのに、千円(約18%)ほど安いです。
ただし、ルミナス互換ラックのほうがサイズバリエーションが少ないですから、希望のサイズが見つからないかもしれません。また、配送料が別途かかります。
というわけで、メタルミニの廉価版「ライトシリーズ(SEM)」はレギュラーシリーズ(MTO)よりも安いことは確実です。ただし、棚板1枚あたりのワイヤーの本数と耐荷重はちょっと少なくなります。
また、廉価版と言ってもそれほど安くはないので、安さを求めるならルミナス互換ラックのほうが良いかもしれません。現在はホームセンターの売場でルミナスが独占状態なので、オプションパーツ等の入手も容易です。
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