現在のスチールワイヤーラック市場は、ドウシシャ「ルミナスラック」、アイリスオーヤマ「メタルラック」、エレクター「エレクターシェルフ」の3ブランドが多くのシェアを握っています。また、ニトリとカインズはそれぞれ独自のワイヤーシェルフを販売しています。
一方で、山善(YAMAZEN)はかつて「メタルシェルフ」というブランドで一定のシェアを確保していました。amazonでもスチールワイヤーラックの売上上位の常連でした。また、ケーヨーD2でスチールワイヤーシェルフの主力商品として扱われており、パーツもルミナスラック並みに取り揃えられていました。
しかし、ケーヨーD2がDCM傘下となってからは他のDCM系列と同様にルミナスラックに切り替えられ、山善のメタルシェルフは見られなくなりました。時期を同じくしてamazonからも次第に姿を消してしまっています。
メタルシェルフは山善の登録商標
あまり知られていないことですが、「メタルラック」はアイリスオーヤマの登録商標です。同様に、「ルミナスラック」はドウシシャ、「エレクター(エレクタ)」はエレクターが登録しています。
一方で、メタルラックの商標を回避する目的で「メタルシェルフ」が使われることがありますが、これは山善の商標となっています。ちなみに、後述する「おうちすっきりラック」は現時点で登録が確認されていません。
山善のラインナップ
メタルシェルフTMJ
山善はポール直径25mmの「メタルシェルフSR」シリーズを主力とし、以前は棚板やポールはもちろん、キャスター、ポール連結パーツなども揃えていました。しかしながら現在は販売を終了したようで、ポール直径19mmの「メタルシェルフTMJ」シリーズが1アイテムのみという状況になっています。
スリムメタルシェルフRJ
ほか、「スリムメタルシェルフRJ」というのもあります。こちらもポール直径19mmで、クロムメッキのほか、ホワイトとブラックがあります。サイズは幅70×奥行30×高さ140cmの1モデルのみのようです。
なお、上写真ではメタルラックと書かれていますが、もちろんアイリスオーヤマ製ではありません。アイリスオーヤマもメタルシェルフという名称を使うこともあり、かなり牧歌的な状況であることがうかがえます。
おうちすっきりラックICM
メタルシェルフシリーズに代わって現在の山善の主力となっているのは「おうちすっきりラックICM」です。クロムメッキではなく粉体樹脂塗装で、ホワイトとブラックの2色展開となっています。コの字バーや大型キャスターもあります。ポール直径25mmです。
スチールラックMNR
「スチールラックMNR」(アーテル)は全段にメッシュ棚板を設けたスチールラックです。ポール直径は25mmで、サイズバリエーションもいくつかあります。こちらはブラック色のみです。
ミニラックLMR
「ミニラックLMR」もメッシュ棚板を備えています。ホワイトとグレージュの2色展開で、3サイズが用意されています。「押入れラックLOR-50753C」も同様の仕様です。
以上の通り、山善のスチールワイヤーラックのラインナップは大手3社と比べるとニッチなところを攻めている感じです。もはやクロムメッキは捨てて、女性ユーザーをターゲットにしている感じです。
しかしながら、ブラック色もホワイト系もルミナスラックのほうがサイズバリエーションもオプションパーツも充実しています。おうちすっきりラックでは棚板の追加もままならず、一方で「ルミナスノワール」や「エリソンラック」などと比べてさほど安いわけでもありません。
個人的にはルミナスラックシリーズで揃えたほうがメリットが多いと思います。
■ ルミナスラックをオススメする理由 ■
- シェアNo.1だからパーツの入手&拡張などが簡単
- クリアコーティングor粉体樹脂塗装でサビに強い
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